スタッフからのメッセージ「坂梨ホーム」

Q:一粒会に入ろうと思ったのは何故ですか?

 1984年、私が就職活動をしていた頃は保育士が余り就職困難な時代でしたが、僅かな求人票の中にある日突然新しい養護施設「野の花の家」の求人票が、まるで贈り物のように貼られていました。
 日本の子どもたちだけではなく、外国の子どもたちも受け入れるという理念に、私の心は釘付けに。差別の無い、なんて開かれた施設なんだろうと感激し、ここで働きたい、ここでしか働きたくない、そう思って志望し、働かせていただく事になりました。

Q:この仕事を選んだきっかけは何ですか?

 新卒で養護施設「野の花の家」で働いた時は、家庭の事情で施設で暮らす子どもたちを親に代わって守りたい、助けたい、育てたい、そういう思いからでした。
 けれど今回2回目の就職で自立援助ホーム「坂梨ホーム」を選んだのは、子どもたちと共に人生を学びたい、共に歩みたいという思いからです。思春期の子どもたちは難しい年頃で大変だろうと思われますが、大人と子どもの間で生きる葛藤の中で、世の中の矛盾や自分の成長の糧を、日々の生活の中で分かち合い、見守っていくのがこの仕事だと思っています。立場は違っても人としては対等。共にお互いの成長を讃えあいたいです。

Q:やりがいを感じるのはどんな時ですか?

 食卓を囲んでの他愛のない日々の語らいは、後になってしみじみ財産だなと感じられる貴重な時間です。「今日の夕飯は何?」「明日の朝ごはんは何?」「じゃぁ楽しみにしてる」「仕事頑張ってくる」なんて言われると、嬉しくなっちゃって(単純)エネルギーが湧きまくります。 食の底力は未知の無限のエネルギー。常に大切にしたいです。
 「ホームを出てからが本当のお付き合い」ホーム長が子どもたちにいつも伝えている言葉ですが、卒業生から近況報告や相談の連絡が入り、あの頃は分からなかったけど…とその時の気持ちや今の心境を打ち明けてくれたり、繋がっていてくれてありがとうと伝えてもらえたり、卒業生からパワーをいただく事もありがたいです。

Q:大変だなと感じるのはどんな時ですか?

 今の子どもたちが置かれている環境、時代と言えばそれまでなのかもしれませんが、ネットでの情報に溢れ、その中でのやり取りなどは全く把握できないし、本当かどうかも分からない情報を信じて動いてしまったり、ネットから個人情報も流出してしまう。便利だけど危険なネットとの付き合いと、生身の人間との付き合いのバランスを取っていくことは難しいと感じています。

Q:これから応募される方へのメッセージ

 どんな仕事も素晴らしい。でもやってみなければ分からない。ピンときたら一歩踏み出すのも良いと思います。

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