スタッフからのメッセージ「結」

Q:一粒会に入ろうと思ったのは何故ですか?

 学生時代、就職活動を行う中で、児童養護施設・木更津というワードで探すと野の花の家が該当しました。もともと真里谷キャンプ場でボランティア活動を行っていたので、馬来田小や富来田中の子どもたちと関わる機会も多く、どのような地域なのかということは知っていました。
 一粒会とは…といろいろと調べた時に“人は誰も『愛されている』という実感なしには生きていくことはできません”という言葉を発見し、「あぁそうだよな」と激しく共感したのを覚えています。母子生活支援施設、児童家庭支援センター、子育て短期支援事業等、様々な社会福祉の繋がりと共に、日本の子どもたちだけではなく、アジアを始めとする外国の子どもたちも居て、どの国の子も一緒に暮らし、暮らしの中で家庭環境、国籍、地域や生育、趣味の違いを子どもたちが互いに受容しあえる生活をしていることを知り、私もここで一緒に生活をしたいと強く思いました。一言で言ってしまえば、花崎理事長の理念に感銘を受けたことになります。

Q:この仕事を選んだきっかけは何ですか?

 “きょうだい児”という言葉を知っていますか? 重い病気や障がいを抱える兄弟姉妹のいる人のことを言います。私はきょうだい児ではありませんが、姉弟のように育った従兄弟がいます。先天性の肢体欠損で、今も日常のほとんどを車イスで生活しています。小さいころから障がいと触れていたので、自身の暮らしには知らず知らずのうちに福祉と関わる生活が多々あり、大学は福祉関係の大学へ進みました。ボランティアで行っていた特別支援学校で“虐待”というワードを耳にしてから児童虐待について関心を持ち、勉強していく中で児童相談所へ実習に行き、障がいと虐待の関連性や虐待を行ってしまう要因、虐待を受けた子どもへの聞き取り調査を見て、自分に何が出来るのかを考えた時に、児童養護施設で働きたいと思いました。
 現在の職場である結は、野の花の家を退職後、社会福祉士を取得し、やはり障がい福祉に関わりたいと思っていたところ、ご縁があって働いています。子ども一人一人と向き合い支援していくことは、児童養護施設も児童発達支援も全く変わりない事だと思っています。

Q:やりがいを感じるのはどんな時ですか?

 子どもたちの日々の積み重ねで、出来なかった事が出来るようになり成長が見られた時や、楽しい事嬉しい事で子どもの笑顔が見られた時、また保護者の方が「こんな事が出来るようになって嬉しいです」「夏祭り楽しかったです」「結さんに預けるのは本当に安心です」等、嬉しい言葉や笑顔を見せて頂けた時は本当に嬉しいです。

Q:大変だなと感じるのはどんな時ですか?

 毎日、その1分1秒、同じ時間は無く、常に子どもは遊び成長しています。異年齢児ということもあり、同じ内容の活動でも、小さい子~年長さんが一緒に遊び楽しい!と思えるように、工夫することはとても大変で、毎回反省ばかりです。ただ、これはやりがいにも繋がることなので、反省しながらそれらを生かして大変な事にも向き合っています。

Q:これから応募される方へのメッセージ

 「福祉=大変」ですよね。イメージ通り実際に楽な仕事ではありません。でも、子どもたちが笑っているその横で、自分自身も最高の笑顔で笑って過ごしていることを少しでも想像してみて下さい。心が温かくなりませんか? どうしたらこんな笑顔で笑えるか試したくなりませんか? 時には一緒に涙を流すこともあるかもしれません。時には辛い、大変と思うかもしれません。けれど子どもが“愛されている”と感じた時に見せるキラキラ輝く笑顔を思い浮かべてみて下さい。子どもたちの笑顔は宝物です。その宝物を一緒に見守り、支援していただけませんか?

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